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校長先生のお話

6月の言葉

校長室で開く【表現教室】
―表現のすきな子どもを目指して―

 タンポポを摘んできたよと校長室に
   届ける子らの輝きて語る( 静 雲 )

  季節の花が咲き誇る中、子どもたちが友だちといっしょに摘んできたという三輪のタンポポを届けてくれました。
黄色に輝く明るい色彩のみならず、みんなで摘んできてくれた大切な花を届けてくれる温かな思いやりに心が和みます。
 さて、この春入学した35名の1年生を加えて、全校の子どもたちは様々な行事等にとても積極的に参加し、学校生活を楽しんでいる姿が見られます。
最近、1年生が、日常のいろんなことによく気が付き、気の付いたことや、不思議に思うこと、あったことなどを伝えに来てくれたりしています。休み時間、校長室はそうした子どもたちで賑やかになります。
 お話だけしに来てくれる子や、これから校庭で走る予定の回数を告げていく子もいます。また、走った回数を満足げに教えてくれる子もいます。友だちと一緒に来て遊んできたことを息せき切って語ってくれる子もいます。
 こうした日々の体験を、素直な言葉で短歌や俳句にしてみたいという子どもが1年生にも増えてきました。語ってくれた言葉をしっかりと受け止めながら、繰り返しこちらから確認し、もう一度、体験したことや行動したこと等を、その子に返してあげるようにしております。そのことにより、その言葉を生かして自分の体験をまとめることができるようになってきました。
 子どもが表現できたときに、私はできるだけ速やかに短冊に清書して担任の先生を通して学級の皆さんに紹介してもらったり,全校集会で直接紹介したりしています。時には、その作品についての感想を述べ合ったりします。
 自分の作品ができた子は、にっこりとほほえみながら、友だちに教えたりしています。そのことにより、ほかの友だちにも表現への挑戦のきっかけを与えてくれています。このように、本校では、1年生の今の時期から短歌・俳句を通して自分の思いを表現することのすきな子どもが育っています。
 本校では、休み時間に校長室を開いて【表現教室】を開催しています。今後とも、短歌・俳句等を通して、季節の中で、自分の思いをいきいきと表現できる子どもを育てていきたいと考えております。

(2013.5.27)