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校長先生のお話

12月の言葉

全国にも通じる日常の表現活動
〜 季節の中で句作を生かす 〜 

 八甲田の嶺真白(ましろ)にて輝ける
   そを指さして子ら帰りゆく ( 静雲 ) 

いよいよ冬季休業を迎えることとなりました。新しい年を目前に控えて、保護者の皆様・地域の皆様方の温かなご支援にたいしまして心よりお礼申し上げます。
 さて、本校では、日常の学習や生活体験を生かして、季節の中で感じたこと・考えたことなどを短歌や俳句で表現する活動に取り組んできました。子どもたちは、それぞれに感じたことを玄関正面の投句箱(トークボックス)に入れたり、学級の先生を通じて作品を仕上げたりしております。また、今年度は、校長室を開放しての「表現教室」に、中休み・昼休み・放課後など、子どもたちがいつでも来ており、短歌や俳句、川柳や詩などに取り組む子どもが増えています。
 このたび、日本赤十字社主催の「第8回いのちと献血俳句大会」(全国大会)の受賞者が発表となりました。本校では、これまで、平成22年度から3年間連続で県最高賞を受賞してきましたが、今年度は、最高賞に次ぐ「入選」(小学校では県内から低・高学年各1名のみの2作品選定)が本校から2作品選ばれました。
 また、県内小学校では唯一の「団体賞」を、昨年に引き続き2年連続で受賞することができました。
 今大会の全国からの応募総数は40万句を超え、11万人を超える参加者の中から選ばれたものです。(選者は、女流俳人 黛 まどか 氏)
 「団体賞」につきましては、本校の全員の子どもたちの頑張りを認めていただいたものであり、皆様方のご協力・ご支援の賜物であります。
 このように、本校における表現活動は、全国にも通じるものになっております。
 輝く八甲田を指さしながら帰っていく子どもたちは、また、新たな思いを抱きながらそれぞれの思いを語り合っているのでしょうか。自然に親しみつつ帰宅していく子どもたちの姿を見つめながら、そっと見送っておりました。
 今後とも、教育活動の充実を図りながら、季節の中で句作を生かし、いきいきと表現できる子ども育てて参りたいと願っております。

(2013.12.18)