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校長先生のお話

1月の言葉

日常の中で育つ子ら
= 継続により日常化に繋がり、成長が見える =

 日常の中に伸びゆく子らのあり
   校長室に詩を持ちて寄る ( 静雲 ) 

 平成26年を迎え、今年度もいよいよ残り少なくなってきました。先日、冬季休業中でしたが、午後のスポーツの練習を終えて帰宅する前に、高学年の児童2名が校長室を訪れてくれました。
 二人は、詩を書いたので見てほしいとのことでした。これまでも休み時間や下校前、校長室に俳句や短歌を見せに来てくれる子はたくさんおりましたが、 冬季休業中に、校長室に詩を見てほしいと来室することは珍しいことでした。
 本校では、表現の日常化により、自分の発見したこと、気づいたこと、考えたことなどを短歌・俳句等で生き生きと表現する活動を取り入れております。 これまで、低学年の子どもの中にも詩を見てほしいと来室することが増えてきておりますが、 子どもたちは継続することにより表現の日常化に繋がり、その中でいきいきと輝き成長しています。 今回の長期の休業中における来室は、私にとって、心の温まる嬉しい出来事となりました。
 短歌・俳句のみならず、詩にも自ら挑戦する子どもたちがいるということは、実に素晴らしいことです。 まず、自分でチャレンジしてみて、それを見てくださいと、指導を受けようとする姿がまた、実に素晴らしいことだと思います。
 夢の実現も、こうした、日々のチャレンジが大切であり、こうした日常の中で、子どもたちは育っております。日常の姿にこそ、子どもの成長が現れていることを実感しています。 三学期は、いよいよ締めくくりのときです。進級・進学を控えた大切な時期であります。それぞれにとって、「有終の美」となりますよう努めて参りたいと、今、意を新たにいたしております。